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第5号 令和時代のSGマーク制度(年度初めのご挨拶)
今回のメルマガ
・前半:年度初めのご挨拶
・後半:新着情報 他
メルマガ 第 5 号 発行日:2020/04/01
【令和時代の SG マーク制度】
一般財団法人 製品安全協会
理事長 稲見 雅寿
SG マーク制度は、創設以来 47 年目を迎え、現在、有効な型式を保有する工場数は379、事務受付を行っている品目数は 112 にのぼっています。
製品の安全に関しては、事故の予防に重点を置く考え方と、事故発生後の対策に重点を置く考え方があります。SG マーク制度は、安全基準の作成と適合性のチェックを通じて事故を未然に防止することに主眼を置きながら、製品欠陥による人身被害に対する賠償をも含む複合的な制度です。
近年、安全に対する意識の浸透、産業技術の発展等により、製品の安全性は飛躍的に向上しています。しかし、それでもなお消費生活用製品に関連する事故事例は後を絶たず、SG マーク制度の果たすべき役割は依然大きいと考えられます。
他方、経済社会の構造的変化、嗜好・ライフスタイルの変化等を背景に SG マーク制度を取り巻く環境や求められるニーズは大きく変化しており、そうした動きへ迅速にまた柔軟に対応する必要に迫られています。
製品機能の高度化・多様化が進む一方、消費者のニーズはファッション性や利便性を重視する傾向が強まっています。そうした中で、見栄えや使い勝手の良さから、製品が本来予期していない使われ方をするケースも増えています。こうした実態を踏まえ、ファッション性や利便性の観点も安全基準に取り込んでいくことが必要です。
また、高齢化の進展にともない、安全な高齢者用製品への需要はますます高まると思われます。高齢者用製品については、介護保険制度との関連、レンタルや各種施設での使用が多いこと、求められる機能が各人の身体の状況により異なること等の特色があり、現場のニーズに応じてきめ細かい対応が求められます。
無店舗型販売の拡大にともない、消費者が直接手に触れることなく、販売員からの説明も受けずに商品を購入する機会が増えています。そのため、それを前提とした基準作り、わかりやすい取扱説明書の作成などの配慮が必要とされています。
海外生産が増加する中で、すでに有効型式保有工場の半分近くは海外に立地しています。海外の工場はアクセスの問題に加え、安全や品質に対する考え方の違いなどの問題もあり、効果的なチェック体制の整備が課題となっています。
弊協会としましては、SG マーク制度の一層の発展をめざして、これらの課題に取り組んでまいります。関係者の皆様には、引き続きご支援とご協力をお願い申し上げます。
1新着情報 https://www.sg-mark.org/
・2020/04/01 自転車等用ヘルメットの基準改正について
・2020/04/01 自転車用幼児座席の基準改正について
・2020/04/01 住宅用金属製脚立の基準改正について
・2020/04/01 住宅用金属製はしごの基準改正について
2記事募集
本メルマガに載せてほしい記事や要望がございましたら下記までお知らせください。
製品安全協会広報→ sg-news@sg-mark.org
・SG との関わり、ヒヤリハット事例、製品安全への取組など
【あとがき】
皆さまにおかれましては、新型コロナウイルス感染対策にご苦労されていることと存じます。
弊協会においても業務に支障をきたさない範囲で対応してまいりますので、よろしくお願いいたします。
2020年度