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第17号 ウォーキング用ポールの SG 基準改正予定について

今回のメルマガ
・前半:ウォーキング用ポールのお話
・後半:お知らせ
メルマガ 第 17 号 発行日:2020/07/17

ウォーキング用ポールの SG 基準(今秋改正予定)について

■はじめに

 ノルディックウォーキングのルーツは古く、北欧においてクロスカントリースキー選手の夏期トレーニング(ポールラン)に始まり、一般の方々には運動強度が強過ぎる為、限られた一部のスキー選手やアスリートにしか出来ませんでした。
 1990年ごろ健康増進効果への期待などからウォーキングという形に変え一般に普及をし出し、現在では世界中で800万人、日本国内でも4万人の方がノルディックウォーキングを楽しんでいると言われています。このような状況の下、全日本ノルディック・ウォーク連盟では、「高齢化社会における健康寿命の延伸」を目標として2019年からメディカルノルディックウォークを広く普及する活動を始めました。

■本題

 その活動を受けて、製品安全協会ではウォーキングスポーツ用ポールの SG 基準改正を行い、メディカルウォーキング用のポールを含む基準にしました。(製品安全協会では、医療器具との混同を避けるため「メディカル」を「ウォーキングサポート」と呼ぶことにしていますが、分かりやすいように「メディカル」という言葉を使います。)
 メディカルウォーキングの主な対象者は、軽度の股関節症や膝関節症の方々です。製品安全協会でこれらの方々を中心に実験による調査を行ったところ、軽度の股関節症や膝関節症の方々は、健常者と比較して歩行時より着席や起立時においてよりポールに頼った動きをされることが分かりました。そのときに、ポールのシャフト部分に生じる圧縮力や曲げモーメントを計測したところ、圧縮力は健常者と大きく変わらないものの、軽度の股関節症や膝関節症の方々は健常者と比較して前後方向の曲げモーメントは大きな値を示しました。

 製品安全協会では、この結果を基にメディカルウォーキング用ポールのみ曲げ試験の規定値を厳しくしました。

 今後、SG マーク付きメディカルウォーキング用ポールが普及し、専門の指導者(歩行運動指導士など)の下で軽度の股関節症や膝関節症の方々の歩行機能向上に貢献できると期待しています。

備考:今回の改正を機に「ウォーキングスポーツ用ポールの SG 基準」は「ウォーキング用ポールの SG 基準」に改称します。

参考:全日本ノルディック・ウォーク連盟:https://www.nordic-walk.or.jp/

1新着情報 https://www.sg-mark.org/
・2020/07/13 PL センターダイジェスト 2020 年度第 1 四半期
・2020/07/14 歩行車の点検について
・2020/07/15 夏季のラベル配送について

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