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第94号 キャンプ・レジャー等にも対応するように衝撃緩和帽のSG基準を改正します

 衝撃緩和帽のSG基準は、通園・通学用、体育授業用、軽作業用として頭部を守る帽子ということで2021年に制定しましたが、この度は対象範囲の拡大を図るため、キャンプ用、レジャー用、ハイキング用等を追加することになりました。

 これまでの衝撃緩和材は、体育授業等で人同士がぶつかってもケガをしないようにソフト素材のものを対象としていましたが、軽作業用、キャンプ用など人とぶつかる要素がほとんどない場面で使用するものとしてハード素材のものも追加することになりました。従来からあるソフト素材のものは、A型(1歳以上の未就学児用)、及びB型(小学生用)は通園・通学や体育授業等で使用し、C型(中学生以上用)は家庭での物品移動、DIY等の軽作業で使用します。ハード素材も対象としたH型(年齢は問わない)は軽作業、キャンプ、レジャー等で使用します。


衝撃緩和材がソフトタイプの例(SG認証品)

 


衝撃緩和材がハードタイプの例(今回の改正でSGの対象となるもの)

 これまでは、ある程度の衝撃に対して、痛みの軽減、たんこぶができない、裂傷を防ぐことを想定してきましたが、それらに加え、硬い静止物や樹木等の突起物への衝突時の衝撃緩和を想定したものになります。そのため、衝撃緩和性試験を見直し、耐貫通性試験を追加しました。

 なお、今回対象とすることとしたようなハードタイプの製品が自転車用ヘルメットとして販売されている事例がネット通販や実店舗でも多数見つかりますが、この製品は自転車用ではありません。つまり、自転車の転倒時に頭部に重篤な損傷が起こらないようにするだけの性能はありません。自転車用には自転車用のSG基準に適合した認証品をお買い求めください。

 SG認証のための事務受付開始は本年2月以降になる予定です。正式に決まりましたら改めてお知らせいたします。

2023年度