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第175号 取扱説明書などのQRコード利用への取り組み ~消費者にとってより便利な製品情報の提供を目指して~
近年、IT技術の発展により、スマートフォンでQRコードを読み取ることで、製品の使い方や注意点に関する最新情報を取得したり、使用者登録等をすることが増えてきています。
QRコードの利用は、事業者への連絡などが容易に行えることから消費者の利便性を高め、より安全に製品を使うことができるようになるメリットがありますが、一方で、QRコードを読み取れる端末がなかったり、紙で説明書を見たい消費者もいる、といったデメリットも考えられます。
製品安全協会では、QRコードを利用することで、『必要な情報が漏れなく伝わり、万が一事故が起こった際にも関係者間で円滑な対応ができるようにする』ために、取扱説明書をオンライン化する場合の条件を定め、その運用を注意深くフォローし、適宜条件の見直しを行っていくことにしました。
「紙媒体での取説を QR コードを通じた情報取得に替えることが認められる条件」は次のとおりです。
① SG 基準が指定する注意事項は、基準に従い、本体、梱包などの見やすいところ、或いは別紙、或いはその両方でわかりやすく表記されていること。
② 使用方法などは、QR コードを読み取って得られる情報の方が紙媒体での説明よりもわかりやすいものであること(わかりやすいイラスト、動画等に容易にアクセスでき、取扱説明書はタグ機能で読みたいところがすぐに見つかるなど)。
③ 情報内容や情報の保存場所の変更が行われた場合でも、製品購入時の QR コードからアクセスが可能であること。
④ 製品購入時に提供した情報が保存されていること。
⑤ 情報のアップデートは SG 基準に適合させること。大きな修正は、試験を行なった検査機関の確認をとること。
⑥ 紙媒体での取扱説明書を求められた場合は提供できること。
上記条件を満たす場合は、取扱説明書などのQRコード利用への取り組みを認める予定ですので、ご要望される場合はご連絡ください。なお、内容については、前述のとおり運用フォロー・見直しを引き続き行ってまいります。
詳細は、弊協会(operation@sg-mark.org)までお問い合わせください。
2025年度