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第173号 海外の安全基準への適合が疑わしい自転車用ヘルメットにご注意ください

これまで製品安全協会では、自転車用ヘルメットについて、着用が努力義務化される2023年4月1日以前からSGマーク付き製品の安全性、及び粗悪品への注意喚起を再三行ってきており、消費者庁が昨年12月に行った景品表示法違反への措置命令でもメルマガを配信しました。

この度、独立行政法人 国民生活センターから「海外の安全基準への適合をうたう自転車用ヘルメット」という情報提供・注意喚起が3月26日付で公表されました。

それによると、202411月にネットモールで海外の安全基準EN1078への適合をうたって販売されている製品のうち、衝撃吸収性能については6銘柄中3銘柄が、保持装置(締結具を含むあごひも)の強さについては6銘柄中4銘柄が、それぞれEN1078の基準を満たしていませんでした。それ以外にも保持装置の性能(脱落しにくさ)、表示の基準を満たしていないものも複数銘柄に見られたとのことです。また、適切な表示があったものは一つもなかったそうです。

購入検討時の消費者へのアドバイスとして、安全基準の適合マーク表示(SGマークなど)を確認し、不明点があれば販売元に確認すること、構造、衝撃吸収性なども確認すること、を提示しています。

また、業界団体・事業者、行政にも自転車用ヘルメットの安全基準に適合した製品の販売に関する要望等を出しています。

SGマーク付き製品(自転車用ヘルメット)は、事業者の自主適合宣言(CEマーク他)とは異なり、SG基準に適合していることを製品安全協会が確認して認証を与えた安全性と信頼性の高い製品です。思わぬ事故や怪我をしないように、SGマーク付き製品をお買い求めいただき、注意表示に従って安全に製品をお使いいただければと思います。

2024年度