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第168号 自転車は自転車整備士のいるお店で購入しましょう ~ネット通販で購入した自転車は、自身で組み立てる必要があります~
入学、就職シーズンが近づき、自転車の購入を考えている方も多いと思います。自転車は、専門店や大型量販店等で購入できますが、最近は、ネット通販でも手軽に自転車が購入できるようになりました。
ネット通販では、様々なモデルの中から自分好みの自転車を見つけることができ、自宅まで自転車が届けられるという利点があります。一方、ネット通販で購入した自転車の中には、組み立てが必要な未完成な状態のまま届けられ、購入者自身で自転車を組み立てなければならないものもあります。
専門知識を持たない者が自ら自転車を組み立てたことで、自転車の車輪が外れるなど大きな事故につながることがあります。国民生活センターからも通信販売の自転車に関する注意喚起が出されています(※1)。
〈事故事例〉
(出典:消費者庁・国民生活センター「事故情報データバンク」(2025年2月26日に検索))
○インターネットで組み立て式自転車を購入。小さな段差で前輪が外れ、顔面からひどく転び皮膚移植手術を受け1か月ほど入院した。
○大手通販サイトで組み立て式自転車を購入。自分で組み立て自転車走行中右ペダルが外れ横転。不具合なので部品交換してほしい。
○ネットで息子の組み立て式の自転車を購入したが、チェーンが外れて大怪我をした。商品交換と損害賠償を求めたい。
○通販CMを聞いた夫が電動自転車を注文。届いた商品を組み立てたら本体とハンドル接合部のサイズが合わなかった。解約したい。
思わぬ事故を防ぐためにも、自転車の組み立てのプロである自転車整備士(自転車技士・自転車組立整備士・自転車安全整備士)がいるTSマーク(※2)が目印のお店で自転車を購入しましょう。また、SGマーク付き自転車は、必ず自転車整備士が組み立てを確認しています。
なお、自転車は、使用に伴いブレーキパッドの摩耗やチェーンのゆるみ等が生じるため、定期的な点検整備が必要な乗り物です。年に1回は、自転車整備士による点検を受けましょう。そして、自転車に乗るときは、自転車用ヘルメットの着用を忘れずに。
※1 (独)国民生活センター発表資料:組み立てが必要な状態で届く通信販売の自転車-正しく組み立てができないと事故の危険も-
※2 (公財)日本交通管理技術協会HP:TSマーク(自転車向け保険) – (公財)日本交通管理技術協会
2024年度