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第164号 ペダルなし二輪遊具は坂道では使用しない(SG基準検討中)
幼児や未就学児などの新たなジャンルの屋外走行遊具として、また、自転車に移行するためのトレーニング用バイクとして使用するペダルなし二輪遊具を見かけることが多くなりました。事故を起こさないためには、適切に安全設計されたものを適切に使用することが求められる製品の代表例です。このため、製品安全協会では、現在ペダルなし二輪遊具のSG基準化を進めています。
ペダルなし二輪遊具の事故情報を見ると、そのほとんどが坂道で使用した際に止まれずに転倒するなど、不適切な使い方によるものが多くを占めます。他方、製品の性格上、転倒することを前提とした製品であるため、取扱いが雑になりがちであることにも留意する必要があり、強度面の要件も重要です。
現在販売されている商品で予備実験を行ったところ、安価な商品においては強度不足のものが複数銘柄ありました。このため、SGマークがついているかいないかで、安全性が不十分な製品を消費者が見極めやすくなるものと考えております。
SG基準の主なポイントは以下のとおりです。
<注意表記上の要求>
・坂道や交通のひんぱんな道路で使用しないこと
・保護者の目の届くところで使用すること
・ヘルメットやプロテクタを装着すること
<製品強度上の要求>
・使用体重よりも重量負荷をかけた状態での段差路を用いた走行耐久性能
・横倒し転倒に対する耐衝撃性能
・様々な向きでの落下させた際の耐衝撃性能
事務受付開始は2025年春を予定しています。具体的な内容は今後改めてお知らせいたします。
2024年度