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第158号 野球及びソフトボール用フェイスマスクのSG認証を開始します

野球やソフトボールの内野手(投手を含む)が、高速の打球やイレギュラーバウンドしたボールを顔面に受けて顎骨や歯を折るような事故を防ぐために装着するフェイスマスクのSG基準を2024年12月に新規制定しました。2025年4月1日からの事務受付を開始するための準備を進めています。

「独立行政法人日本スポーツ振興センターの学校事故事例検索データベース」によれば、2018年度から2022年度までの5年間に、小・中学生、高校生が、野球とソフトボールの種目において歯牙障害によって災害共済給付を受けた事例が93件あり、そのうち速い打球、イレギュラーバウンドしたボールや想定外の方向から送球されたボールなどの捕球に失敗したという守備時に起こった事故が46件ありました。フェイスマスクは、内野手が守備時に顔面を保護するために装着するもので、このような事故による傷害の発生を防止、軽減することが期待されます。

なお、フェイスマスクは打球から顔面の顎(あご)、歯牙(しが)などの鼻せん(鼻の頭)より下部を保護するためのもので、既にアメリカやカナダでは鋼製や合成樹脂製のものが販売・使用されていますが、日本国内では輸入販売されている製品を一部の選手が使用している程度となっています。国内スポーツメーカー各社も、4月1日からの事務受付に向けての製品開発を行っています。また、国内競技者団体とフェイスマスクの普及対策を協議していますので、近々、試合や練習でフェイスマスクをした球児たちの姿を見ることができるようになるでしょう。

2024年度