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第157号 衝撃緩和帽は防災時にもお使いいただけます
衝撃緩和帽は、日常生活における様々な状況での頭部に対する衝撃を吸収し、たんこぶ(皮下血種)又は裂傷等を防止するなど、怪我・痛み等の程度を軽減させる帽子の基準として2021年制定いたしました。当時、事故情報データバンクシステムにて2009年9月~2020/8/7まででは頭部の擦過傷・挫傷・打撲傷・刺傷・切傷が854件あったことによります。
その後、2024年 1月にはキャンプ、レジャー、ハイキング等での使用時に、硬い静止物や樹木等の突起物への衝突時の衝撃緩和も考慮し、従来のソフト素材のものに加えてハード素材のものも対象とする改正を行いました。
そして、本年9月に流通事業者様から「衝撃緩和帽は防災用としても使用可能か」とのお問い合わせを受け、学識経験者、消費者団体、事業者、検査機関が委員となった専門部会で検討した結果、防災用としても使用可能となりました。2025年1月にSG基準の改正を行い、事務受付を開始いたします。
さて、衝撃緩和帽は、公益財団法人日本防炎協会が定める防災頭巾の衝撃吸収性試験方法とSG基準の試験方法が異なるため一概に比較はできませんが、同じ試験方法で比較すると衝撃緩和帽の方が衝撃緩和性能が高いという報告があります。なお、防炎性能は、防災頭巾においては必須の要件とはなっていません。衝撃緩和帽のSG基準では要求していませんが、別途に日本防炎協会の防炎製品の認定を受けていただくことは可能です。
なお、衝撃緩和帽は交通事故などを含めたすべての衝撃から頭部を守るものではなく、衝撃吸収性能は自転車用のヘルメットには及びません。また、あらゆる落下物や投下物に対して保護できるものではありませんが、防災頭巾並み、あるいはそれ以上の衝撃緩和性能は期待できます。普段使いできる帽子を防災時にもそのまま使えますので、是非ご活用ください。SGマーク付き「衝撃緩和帽」
今後とも、一般消費者の安全と安心を第一に考えた製品基準を提供してまいります。ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
2024年度