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第138号 バスボードを安全に使用するために(SG新規品目として検討開始)

バスボードは、浴そうの両ふちに渡すボードです。十分な強度があるため、そこに腰をかけて洗い場と浴そうの間の移動をすることができます。高齢者はもとより、一般の方々にとっても使い勝手がよい製品となることが期待されます。また、浴そう内に落下しないように注意すれば、ベビーバスを置くことも強度的には可能となります。

他方、使用中のヒヤリハット情報も寄せられています。

バスボードのヒヤリハット情報(出典:公益財団法人テクノエイド協会 

 

こうしたヒヤリハットを防ぐためには、まずは浴そうの幅に合わせてバスボードの位置を調節し、固定具でしっかり固定することが必要です。製品を購入する際には、浴そうの幅に合わせてボードのサイズを選ぶことが必要です。また、ご自身で扱いやすい重量のものを選ぶことも必要です。

バスボードのSG基準作成のポイントは下記のとおりです。

(1)安定性試験(座面端部に腰掛けたときの前方安定性)
(2)座面強度試験
(3)ハンドル(手すり)強度試験
(4)落下衝撃試験
(5)耐熱性試験(温水使用時の耐熱性)
(6)すべり抵抗試験(摩擦係数)
(7)表示・取扱説明書

製品安全協会では、消費者のみなさまがバスボードを選ぶ際に安全性の目安となる基準が必要だと考え、製造事業者、学識経験者、消費者団体の方々など関係者にご参画頂いて、バスボードSG基準作成専門部会を立ち上げ、検討を開始いたしました。2025年秋冬頃に基準制定を行う予定です。

2024年度