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第136号 走行中に自転車が壊れるなんて ~自転車の点検を忘れずに~

・走行中に自転車のフレームが破損し、あごにけがをした。(製造時の溶接欠陥が原因)
・自転車で坂を下っているとき、前輪がロックしたため転倒した。(部品のスポーク巻き込みが原因)

自転車は便利な乗り物ですが、走行中にこのような事故が実際に発生しています。※1普段乗りなれた自転車も、思いがけない車体の不具合でけがをする危険性があるのです。

最近でも、ステアリングシャフトとタイヤをつなぐ接合部に大きな負荷がかかり折損するおそれがあるとして、メーカーが当該自転車の使用中止を呼び掛けた事例があります。※2『走行中に自転車が壊れるなんて考えられない』と思われるかもしれませんが、油断せず、異常がないか定期的に点検をしましょう。

しばしば起こる自転車の事故には以下のようなものがあります。
【フレームの折損】:折り畳み自転車のフレーム折り畳み部の強度不足により、走行中に破断する。当該部の溶接不良やヒンジ構造自体が貧弱なケースも。
【電動アシスト車のバッテリー焼損】
【ブレーキが効かない】:大半はブレーキブロック(ブレーキシュー)の片当たり・偏摩耗などが原因。まれにブレーキの取り付けが甘いことが起因となったケースも。
【シートポストの折損】:金属疲労により入ったクラックが進展して折損に至るケース。
【ギア変速時にチェーンが外れる】
【同乗幼児の足巻き込み】:後部幼児座席に着座した幼児の足先が後輪スポークに挟まれてケガをする。
【幼児同乗自転車で駐輪時に転倒】:自転車を止めてスタンドを使用した状態で、同乗幼児ごと自転車が転倒し幼児がケガをする。

SG基準では、ハンドル、前ホークやサスペンションホーク、フレームなど、車体全般について詳細な強度基準を設定し、試験方法を定めています。また、上記の事故に対応して、制動性能評価、スポークプロテクタ、巻き込み防止ネット、駐輪傾斜安定性評価などの基準もクリアすることを求めています。取扱説明書では、乗用直前の確認事項や販売店での点検・調整の重要性も説明していますので、しっかり守りましょう。

安全・安心なSGマーク付き自転車をご利用ください!

(※1)独立行政法人国民生活センターHPより

走行中にフレームが破損した折りたたみ電動アシスト自転車 (kokusen.go.jp)

ダイナモ式前照灯を巻き込む自転車の前輪ロックに注意(相談解決のためのテストからNo.183) (kokusen.go.jp)

(※2)消費者庁HPより

商品情報詳細|リコール情報サイト|消費者庁 (caa.go.jp)

 


消費者庁イラスト集より

2024年度