E-mail newsletterメルマガ配信

第116号 ベビーバウンサーで寝かせないで!(2024/6/12追記)

(2024/6/3初稿)
6月1日付で乳幼児用揺動シート(バウンサー)のSG基準改正が行われました。そのポイントは、乳幼児が寝付いた場合は、そのまま放置せずに、直ちにベビーベッドなど睡眠用の製品に移すように、表示及び取扱説明書の内容を変更するものです。

揺動シートは、乳幼児を寝かしつける際にも使われる製品であり、これまでは、SG基準において、保護者の目が届く範囲で使用することを前提として一時的な昼寝に使うことは認められてきました。しかしながら、米国では2022年に、欧州では2023年に、このような製品を睡眠用途では使用しないように基準が改正されています。

これは、米国において、寝返りができない乳幼児がうつ伏せの体勢となって窒息死するという事故が相次いだためです。幸いにして、日本においては、同様の死亡事例はこれまで報告されていませんが、未然防止の観点で基準改正を行いました。

 ※新基準での事務受付開始日2024/6/1
  旧基準での認証が受けられる経過措置期限2024/11/30
 ※新基準を入手したい場合は同意書をご提出ください。

なお、欧米においては、乳幼児を寝かせる製品全般において、しっかりとした平らな寝床であることを求めています。弊協会としても、乳幼児用品の横断的なSG基準として、早急に整備すべく準備中です。

乳幼児用揺動シートのSG基準では、製品の強度や背もたれの角度など製品の設計が適切であること、ベルトが適切に設置されていること、製品が様々な方向に転倒しにくい構造であること、乳幼児が指はさみやけがをしない構造であること、など様々な視点で高い安全性が求められます。製品を選ぶ際は、安全の証であるSGマークが付いていることをご確認ください。

 

(以下、2024/6/12追記)
本記事(メルマガ)で紹介しました揺動シートについてのSG基準改正は、日本経済新聞6月12日朝刊の社会面で取り上げられました。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81326730R10C24A6CT0000/

2024年度