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第108号 脚立、はしご:通常の使用を超えた業務用としての使い方への注意喚起

脚立やはしごは、日常生活での様々な場面で活躍する便利な道具です。SG基準は、基本的に一般消費者が家庭で使用することを想定しています。そのため、業務用で使用するなど通常の使用範囲を超えた場合には、特に注意が必要です。

脚立やはしごを、頻繁かつ長時間使用すれば、製品に想定を超える負担がかかり、変形や金属疲労が進行することがあります。濡れた状態で長く使えば腐食が進むことがあります。また、脚立やはしごを適切な位置に移動させずに無理な姿勢で使用したり、不安定な場所で使用したり、製品を揺り動かすような作業をしたりすれば、転倒のリスクが高まりますし、製品にも無理な力がかかり劣化を促進します。それによって事故が発生した場合、もともとの製品に特段の問題がなかったのであれば、製品の欠陥ではなく使い方が不適切であったためとみなされます。

事故を防ぐには、まず、使用前に製品に異常がないかを確認することが重要です。特に業務用としての使用は、通常の使用よりも負荷が高くかかる可能性があります。変形や腐食等の 異常を認めた場合には、その製品は使用せず、交換するなどの適切な対処を行ってください。

また、脚立やはしごを使用する際には、表示や取扱説明書に記載されている指示に従うことが不可欠です。これらの指示に従うことで、安全かつ効果的な使用が可能となります。 なお、はしごは昇降の道具であり、作業するためのものではありません。必ず補助者の協力を得て、安全に使用してください。

SGマーク制度は、事故が発生した際の賠償を行うものではありますが、製品に欠陥が認められず、使い方に問題があった場合は対象とはなりませんので十分な注意を払ってください。

安全第一で、脚立やはしごを適切にご利用ください。

・参考情報(過去のメルマガより)
第67号 あせらず慎重に!脚立、はしごでケガをしないために


表示や取扱説明書を必ず読み、使用前に異常がないことを確認してからご利用ください。

2024年度