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第106号 乳幼児用移動防止さく:信頼できる製品を選んで正しく使いましょう
乳幼児に多い転落事故。少し前の調査(2015年)とはなりますが、東京都の調査(*)によると過去5年間に、住宅内での0~1歳児が階段で転落した事故は795件もあります。そのうち、109件は中等症(入院を要した怪我)以上でした。また、ベビーゲート等があった場合でも、5歳以下の事故事例が123件に及び、うち7件は中等症でした。123件の内58件は閉め忘れによる事故でした。
このような転落事故を防ぐために移動防止さくが役に立ちますが、重要なのは、①安全な製品を選ぶこと、②適切に設置すること、及び、③閉め忘れないよう注意することです。
まず、①の観点で、適切な形状で、強度、耐久性のしっかりした製品であること、小さな子供が自分では扉を開ける操作が容易にはできない製品であることが必要です。次いで、②に関しては、借家のように製品をネジなどで固定できない場合でも、十分な強さで製品を固定できるようになっていること、階段などに設置する場合は階段側に扉が開かない製品を選ぶことが必要です。③は使い方の問題とはなりますが、設置方法も含めて使用方法がわかりやすく記載されていることも重要なポイントです。
SGマークが付いた製品は、これらの条件を満たすものとして、製品安全協会が認証を与えたものです。万が一、製品に欠陥があって不幸にも事故が生じてしまった場合は、治療費などの損害を賠償します。製品をお求めの際は、SGマークをご確認ください。
東京都商品等安全対策協議会からの提言「ベビーゲートを安全に使いましょう」(令和2年3月16日)において、SGマーク付き製品が推奨されています。
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/anzen/kyougikai/r1/r1-5_leaflet.html
(*)令和元年度第一回東京都商品等安全対策協議会資料
事故につながる悪い事例イメージ
(SG基準ではこのようにならないように規定項目を設けて防いでいます)
2024年度