E-mail newsletterメルマガ配信

第9号 ①住宅用金属製脚立 ②住宅用金属製はしご

今回のメルマガ
・前半:2020 年 4 月 1 日に基準改正された次の品目のお話
 ①住宅用金属製脚立、②住宅用金属製はしご
・後半:お知らせ
メルマガ 第 9 号 発行日:2020/04/29

①脚立、②はしごについて

■主な改正:130kg 仕様の追加など

 脚立は 1975 年、はしごは 1977 年に SG 基準化され、30 年以上に渡り安定した表示実績をあげており、日常生活で頻繁に使用され大変重用されています。この度は「より安全に使っていただく」ことも含めて、全面的に見直しを行いました。

 基準制定以来、最大使用質量は 100kg 仕様の脚立・はしごしかありませんでしたが、30 数年前に比べ平均体重が増え、そのバラツキも大きくなっており、100kg 前後の方も多くなっています(次章に詳細あり)。

 そこで体重に加えて衣類・工具・荷物等や安全率を考慮して 130kg 仕様を追加しました。また、誤使用による転落事故等が多いことから表示・取扱説明書の見直しも行いました。

■約 35 年前と最近での体重の変化とその対応

 脚立・はしごの基準を制定した当時、例えば 1975 年は労働厚生省のデータによりますと 20 歳の男性で平均 58.6kg という数値しか残っていませんが、2017 年 厚生労働省のデータによりますと体重が重い分布帯の 30 歳代 男性で平均 71.0kg、標準偏差 σ は 13.1kg となっており、全体の 99.7%を占めるという平均+3σ は110.3kg となります。

 年齢層が違うため単純比較はできませんが、約 32 年の月日により 10kg 以上増えたことになります。ちょっとビックリですね。

 そこで、体重+衣類・工具・荷物等や安全率を考慮して最大使用質量は、現行の100kg 仕様に加えて 130kg 仕様のものを設定しました。当然のことながら、強度の安全性はより高める必要があり、130kg 仕様は 100kg 仕様に比べて、強度の基準値を 1.3 倍としています。

■体重が 100kg を超える方に朗報

 2020 年 4 月 1 日の基準改正と同時に事務受付を開始しておりますので、近い将来 SG マーク付きの 130kg 仕様の脚立やはしごが販売される予定です。これまで体重が 100kg を超える方には、SG マーク付きの脚立やはしごが使えませんでしたが、もうしばらくお待ちください。

■最後に

 外出自粛や在宅勤務が多くなり家庭で気になるところも出てきて、脚立・はしごを利用することも多くなるかと思います。安全に使っていただくことが何よりですので、表示・取扱説明書に従って、ご使用ください。

脚立 https://www.sg-mark.org/SG/0015
はしご https://www.sg-mark.org/SG/0037

1拡散希望
・受信者の HP、職場の方々、知人等に転送等していただいて構いません。
よろしくお願いいたします。

2記事募集
本メルマガに載せてほしい記事や要望がございましたら下記までお知らせください。
 製品安全協会広報→ sg-news@sg-mark.org
・SG との関わり、ヒヤリハット事例、製品安全への取組など

2020年度