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第7号 棒状つえの対象範囲が広がりました

今回のメルマガ
・前半:昨年 6 月に基準改正された棒状つえのお話
・後半:新着情報 他
メルマガ 第 7 号 発行日:2020/04/15

【棒状つえの対象範囲が広がりました】

■市場で増えている「多点つえ」

 近年、棒状つえの中でも多点つえが市場で増えていますが、ご存じでしたでしょうか。

 多点つえとは、つえ先部が複数の点(面)で接地するつえのことを言い、つえ先ゴムが大きく、手を離してもつえが自立する特徴のものが多く、見た目や立ち座りでの安定感があるなどにより、使用者が増えています。なお、若干重くなるため、室内での利用が多いようです。


図1.多点つえの例

■つえの使い方の変化への対応

 多点つえの登場により、立ち座りが楽にできるようになりましたが、立ち座り時につえの握りに大きな力が加わることになり、その強度不足による事故事例が報告されています。便利になった反面、安全性に不十分な面があったのです。

 弊協会ではその変化に対応し、多点つえをSG基準の対象範囲に入れ、安全性品質を規定することとしました。これまで歩行動作をもとにした握りの強度を、立ち座り動作を含めた握りの強度としました。(*1:握りの強度については巻末の補足参照)


図2.握りの破損例

■SGマーク付き製品で安心を!

 棒状つえのSG基準は、握りの強度以外にも、支柱のたわみ、つえ先ゴムの滑り抵抗などを規定しています。SGマーク付きはより安全性を高めた製品となっていますので、安心してご使用ください。

 これからもこのような社会のニーズ変化に真摯に対応していきます。特に、福祉・介護の分野は、高齢化が進む社会において重要性が高いと認識しており、しっかりと取り組んでまいります。

※1:握りの強度の補足

 歩行時及び立ち座り動作の際、握りにどれくらいの力がかかるかを 40~70 歳代の方に集まっていただき実験しました。 

 その結果、通常動作では約 15kg、最も力がかかるような動作では約 35kg が、握りに加わることが分かりました。

 そこで、より安全になるように余裕を見て、握りの中央部に約 110kg の力を加えても破損、外れ及び使用上支障のある変形がないこことしました。大きな力を加えていますので、より安全・安心だと思います。

※話を分かり易くするため、力を kg で表しています。

実際のSG基準はこちら https://www.sg-mark.org/SG/0073

1新着情報 https://www.sg-mark.org/
・2020/04/08 緊急事態宣言を受けての製品安全協会の対応
・2020/04/10 PLセンターダイジェスト(2019 年 4 月~2020 年 3 月)
・2020/04/10「ポリエチレン製ゆたんぽの一部製品で使用中にキャップが緩むものが見つかりました」の追報(その 2)

2記事募集
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【あとがき】
 新型コロナウイルス感染対策にご苦労されていることと存じます。力を合わせて頑張っていきましょう。

2020年度