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第43号 金属製バットのSG基準について
今回のメルマガ
・前半:金属製バットのお話
・後半:お知らせ
メルマガ第43号発行日:2021/08/18
金属製バットのSG基準について
夏の甲子園が始まっています。いまではすっかりおなじみになっている金属製バットですが、このようなバットを競技者が安全に使用できるようにSG基準があります。
従来使用されてきた木製バットは、打ち損じると折れて破面がむき出しで飛んでいってしまうことがあり危険を伴います。その点、金属製バットは木製バットとは異なり、破壊しにくいためアマチュア野球で広く普及していますが、使用に伴う金属疲労などによって破壊してしまうことがあります。
SG基準は、長期間の使用によっても簡単に壊れない耐久性を求めると同時に、何回も打撃して疲労限界となっても壊れ方が安全となるような規定となっています。つまり、打球部が折れて飛散するようなことが起こる前に変形したり割れたりするようにしています。その時点で、使用をやめれば事故を防止できます。
その確認方法として、打撃によって折れたり、曲がったりしないことを確認する「三点曲げ強度」と大きな衝撃に耐えて耐久性があることを確認する「へん平強度」という強度規定を設けています。
また、この他にもSG基準では「硬式野球用バットについては打撃音によって捕手の聴力に悪い影響を与えないような音響規定」や「ソフトボール用バットによる打球の反発性能に関する規定」などを設けています。
なお、硬式野球用バットについて、最近では打球速度が速くなってきていて投手や野手が打球をよけきれないリスクが懸念されるため、関連する競技者団体、事業者等と一緒になって実打撃実験などを行い、今年度内の反発性能に関する基準改正を目指しています。大がかりな実証実験となりますが、こちらは改めてご紹介いたします。今後とも使用者の安全を守るSG基準の動向にご注目ください。
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