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第36号 あごガード付き野球用ヘルメットが誕生
今回のメルマガ
・前半:野球用ヘルメットのお話
・後半:お知らせ
メルマガ 第 36 号 発行日:2021/06/21
あごガード付き野球用ヘルメットが誕生
~本日 21 日より SG マーク申請受付を開始、今夏に製品が登場~
【写真】左から、ミズノ株式会社、ゼット株式会社、株式会社エスエスケイ、米国ローリングス社の製品
一般財団法人製品安全協会(以下、協会)では、社会人野球、大学生、高校生、少年野球などの大会や練習の場面において、安心してヘルメットを使用していただくために、6月21日より、『あごガード付きヘルメット』のSGマーク申請受付を開始します。
■SGマーク制度とは
1973 年に制定された消費生活製品安全法に基づいて創設されました。製品を安全に使えるように必要な性能と取扱説明書に記載すべき内容を一体的に SG 基準として定めています。中立的立場にある協会がこの基準に適合することを認証した製品には SG マークが貼付できます。万が一 SG マーク付き製品で欠陥による人的事故が生じた際には損害を賠償します。野球用ヘルメットはかつて国の安全基準(PSC)の対象製品でしたが 2000 年からは SG が安全基準としてその役割を担っています。
■あごガード誕生の経緯
近年、米国のメジャーリーグや日本のプロ野球の打者の間で、投球が逸れ、顔面への死球となった際、負傷を回避し顔面を保護する目的で、ヘルメットに顔面をガードする部品を独自に取り付ける例が出ています。しかしながら、一般的には、ヘルメットの一部を剥がしてこの部品をと
りつけるため、頭部を十分に保護できなくなる懸念があるため、一般財団法人全日本野球協会アマチュア野球規則委員会は 2019 年 3 月 8 日の通達で打者用ヘルメットへのフェイスガード取り付け等の改造を禁止していました。
■あごガード付ヘルメットに対する社会的ニーズの高まり
近年になって、国内外の製造業者が、ヘルメットを改造することなくあごガードを取り付けることができるように設計した製品を開発し、商品化の目途がたちました。このような状況を踏まえて、一般財団法人全日本野球協会は、社会人野球、アマチュア野球における競技時の安全確保を最優先とする目的から、市販用の『あごガード付ヘルメット』が開発・製造・販売された際には、早急にSGマーク制度の対象とする必要があるとし、2020 年 10 月 1 日付で協会に対してSG
基準改正の要望を行いました。
■ヘルメットの製造各社による対応とSG申請受付の開始
協会は、この要望を受けて、製品開発を進める国内外の製造業者の協力を得て SG 基準の改正作業に着手し、2021 年 4 月 2 日付けであごガード付きヘルメット(野球用及びソフトボール用)も基準に取り込む改正を行いました。各社の新製品がこの基準に適合するかどうかの検査を行うための申請受付を、6月21日より開始することとなりました。今夏にも SG マーク付きのあごガード付き野球用ヘルメットが登場する見込みとなりました。
①新着情報 https://www.sg-mark.org/
・2021/06/15 野球及びソフトボール用ヘルメットの基準改正
②拡散希望
・受信者の HP、職場の方々、知人等に転送等していただいて構いません。
③記事募集
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製品安全協会広報→ sg-news@sg-mark.org
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2021年度